英会話習得メールマガジン「英語が聞こえる街角」 バックナンバー

■第2号 …ぶり (04/10/25)

 「ぶり」が今日のタイトルです。これだけだと奇妙なタイトルですが、何年ぶりの再会という場合の「ぶり」です。「3年ぶりにスミスさんにあった」と言うなら、

  I've met Mr. Smith for the first time in three years.

です。つまり、

  【(人・もの)は○○をしました】+ for the first time in【年数】.

という“公式”になります。
 何か参考書のような書き始めになりましたが、今日の話を始めましょう。ボストン・レッドソックスがアメリカンリーグの優勝決定戦で優勝し、ワールドシリーズへの出場権を獲得しました。個人的なことですが、僕は巨人時代から松井選手を応援しています。しかし、ボストンに住んでいたこともあり、チームとしてはボストン・レッドソックスのファン(“I'm a big fan of the Red Sox .”)なのです。
 去年もアメリカンリーグの優勝決定戦は第7戦目までもつれ、結局ヤンキース(the New York Yankees)のブーン選手に延長戦でサヨナラホームラン(walk-off homerun)を打たれました。ある人は

  My dad hadn't moved for two hours after the game.
   (俺の親父はゲーム後2時間動かなかった。)

といっていました。
 しかし、今年はレッドソックスが勝ちました。実に18年ぶりのワールドシリーズ進出です。

  The Red Sox are going to the World Series for the first time in 18 years.
   (レッドソックスが18年ぶりにワールドシリーズ進出。)

 少し文法のことをいうと、チーム名が主語になったときは複数扱いされることが多いです。そして、日本語で「進出する」は“go to ”というやさしい表現でも言えるな、という発見をしました。
 ところでこの「〜ぶり」という表現で、日常よく使うのは「久しぶり」ではないでしょうか。
 僕は英語の使い始めのころは「久しぶり」というニュアンスがうまく表現できなくて、「この人とはいつ最後にあったかな?・・・」と思い出してから、

  “I haven't met you since last October.”
   (去年の10月以来あってませんね。)

という言い方をしていました。すると、相手は“Oh, you have a good memory.”(よく覚えているね)といって、僕の記憶力に重点が置かれてしまい、「ほんとに久しぶりだね!」という会話の盛り上がりがでません。そんなある日、本当にいわゆる「英語が聞こえる街角」に立っていると(アメリカではどこにいても「英語が聞こえる街角」ですが)、待ち合わせをしている人たちが、

  “Hey, long time no see!”

といって握手をしていました。そうか、確かに「久しぶり」って感じのする表現だな、と思いました。

◆その他の表現
 別に「会う」ことだけに「〜年ぶり」という表現を使うわけではありません。

  I'm visiting New York for the first time in 2 years.
   (2年ぶりにニューヨークにいく。)
    →現在進行形で直近の予定・未来を表現できます。

  I saw a movie yesterday for the first time in three months.
   (3ヶ月ぶりに昨日映画を見た)

などなど。みなさんもいろいろ作ってみて、実際の会話で使ってみましょう。
 それと、「久しぶり」にあたる表現として、
 
  I haven't seen you for a long time.
  I haven't seen you in ages.

や、アライグマ(coon)が長命であることから、

  I haven't seen you in a coon's age.

という言い方もあります。


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((((((( ◆ニッポン人の耳・日本人の発音◆ )))))))

◆日本人の耳にはこう聞こえる

  I'm visiting New York for the first time in 2 years.

は日本人の耳では

  アイ(ム)ヴィジティンニューヨーッ フォーザッファースッターイミン トゥーイヤーズ

のように聞こえます。

 New York が「ニューヨーッ」のように聞こえるのは[k]の音が次の“for”の[f]の音と重なるために[k]の音が消えてしまうからです。このことについては英語の発音に法則があるので、ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、追々説明していきたいと思います。

◆日本人のための発音方法
 「アイム」の「ム」をかっこ書きにしたのは、次の“visiting”の[v]が「ヴ」の音、つまり前歯を軽く下唇にあてて、摩擦音を出すために、発音をすることがほぼ不可能だからです。
 New Yorkの[k]はほぼ発音しませんが、心の中では「ニューヨーッ」の「ッ」のところで発音している気持ちをもってください。
 “for the first time”の“the”は上の歯の裏側に舌の前方部分をつけてから軽く舌先の力を抜いて、舌と上の歯の裏で摩擦音「ザ」という音を出してください。この場合は聞こえないくらいの小さい音にしましょう。[th]の発音方法では上の歯と下の歯の間に軽く舌をはさんで、「ス」または「ズ」という摩擦音を出すのが一般的なのですが、僕は前に説明した上の歯の裏を使う方法で発音しています(この方が次の単語に移りやすいからです)。“the”は[th]+[a](「ズ」+「ア」)の音で「ザ」という発音になります。
 “time in”も発音の法則で[m]の音と[i]の音が重なって「ミ」という音になります。



この英語習得メルマガ「英語が聞こえる街角」は、状況と表現、そして感想・分析をエッセイ風にやわらかく、読みやすく表現して、お伝えしていくことにしました。
週1回、1回4分の読み物として親しんでいただき、少しでも英語学習のお役に立てれば、と思っております。


 島谷 まさふみ 〔M.U.A.:Master of Urban Affairs〕   ----(株)アイビーズ
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